都議選。自民党惨敗、都民ファースト躍進ばっかり話題になっているが、共産党が議席を伸ばしたことも、個人的に興味深い。イデオロギーは極端だけれど、共産党は地道に市民運動や労働運動にかかわり続けてきた。おそらくその成果だ。
今の民進党がダメなのは、市民の話を聞いて、市民の要望を吸い上げるという、政治のもっとも基本的な機能を失っていること。共謀罪反対や、スキャンダル追及も大事だけれど、今政界やマスコミで話題になっていること以外へ目を向けなければ。
市民やその代表団体と対話しなければ、政治がやるべき福祉なんてわからないし、格差是正も机上の空論だ。何が必要な福祉で、何が税金の無駄遣いかというのは、エリート官僚の頭脳や政経塾で学んだことが決めるわけではない。市民の中からしか生まれない。