犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

泊まり込み型自立支援施設は、危険がいっぱい。

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 先日の「クローズアップ現代プラス」で、「引きこもり支援施設」の問題を取り上げていた。ある女性が訴えるには、外出を制限されて監禁状態になり、すきを見て逃げだしたら、連れ戻されて脅迫や暴力を受けたという。
 もっとも施設側は、暴力を否定している。戸塚ヨットスクールの場合、運営者本人が殴ったり突き落としていることを公言しているだけに、悪質さはわかりやすかった。戸塚宏も、「不登校を直す」といったふれ込みで一時期マスコミの寵児となり、死者が出てからようやく問題になった。
 泊まり込み型「自立支援」の地雷率は、非常に高い。それは、第三者、外部の目が届かない空間で、自称支援者が絶対的な支配者になるからだ。
 また、引きこもりだろうが何だろうが、犯罪でもやってない限り、人には日常生活を制限されない基本的人権というものがあるが、泊まり込み型は全生活をコントロールして矯正しようという、権威主義的発想に基づくものもある。
 引きこもり治療を専門の一つにしている精神科医斎藤環氏は、むしろ患者と直接会わないようにしているらしい(斎藤環「社会的ひきこもり」)。治療者と患者の距離が近くなりすぎてはいけない。